虫歯・歯周病・顎の痛み・口腔顔面痛(原因不明の歯や口、顎の痛みや違和感)でお困りの方は、札幌市中央区の風の杜歯科へ

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2017.07.31
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歯周病の治療にトラフェルミン(商品名:リグロス)が保険適応となりました。

 傷を修復させる作用を引き出すことによって、重度の歯周病患者さんの骨再生を促す医薬品がトラフェルミン(商品名:リグロス)です。

 歯周病の治療は、非外科療法・外科療法及び薬物療法に分けられます。非外科療法とは、歯周病の原因である細菌・バイオフィルムを歯周ポケット内から除去することです。炎症症状が改善せず、深い歯周ポケットが残存し、骨吸収が停止しない場合、外科療法が行われます。

 外科療法は、非外科療法では除去できなかった歯周ポケットの深いところに存在する細菌・バイオフィルムを除去するために行われます。しかし、もともと歯を支える骨が少ない場合、骨を増やすこと(再生療法)も同時に行わないと、外科療法を実施しても治療効果=歯の寿命が変わらないことがあります。リグロスの成分は細胞を増やす成長因子で、この成長因子の作用により歯周病で破壊された骨の再生を促がす治療法です。外科療法で、歯周ポケットの深いところに存在する細菌・バイオフィルムを除去し、骨の欠損部にリグロスを塗布すると、歯を支えている骨の再生を促します。

 リグロスによる骨再生療法の結果は100%ではなく、今後10年間は成果を見極める必要があると考えます。適応を誤らず、適切に手術を行うことで、外科療法の手助けとなると思われます。