お知らせNEWS & INFORMATION

NEWS & INFORMATION

粘膜みがきのご提案

更新日:2021.5.31 |

当院では、定期的に通院されている患者さまに

粘膜みがきを提案しています。

 

昨年4回にわたり、部外講師による「訪問診療・口腔ケア・摂食嚥下指導」についての院内研修を実施し、その中で「粘膜みがき」について指導を受けました。

口腔内の歯の容積は約30%、舌・頬・上あご・歯ぐきが70%。粘膜や歯ぐきの細菌をとることで、誤嚥性肺炎やインフルエンザなどの予防につながるとのデータをもとに指導を受けました。それ以来、当院スタッフ全員で、自ら粘膜みがきを実践しています。

また、本年度より、定期的に通院頂いている患者さまに粘膜みがきを提案しております。

コロナ対策とは言いませんが、肺炎の予防にはつながると考えています。特に、カンジダ症の治療として、まず粘膜みがきを行ってもらうと、薬を使わずに検査が陰性になることが少なくないことを実感しました。

 

粘膜みがきで唾液が出てくる。唾液は口腔内最大の免疫です。

もう一つ、感染症予防で忘れてはいけないのが、唾液の効用です。粘膜みがきを行うと、約1か月で、日ごろ活用されていない小唾液腺から唾液が出てきます。唾液には天然の抗生物質といわれるラクトフェリンや免疫物質IgA抗体など細菌やウイルスの侵入を防ぐ物質が含まれ、傷ついた粘膜を修復する働きがあります。

また、発がん物質の毒性を消す酵素の存在も確認されています。

唾液が減少すると口腔内細菌が繁殖しやすく、口の中の粘膜も傷つきやすくなります。そうなると、インフルエンザや新型コロナウイルスが侵入しやすい環境になってしまいます。

唾液が減少して口の中が乾くドライマウスの人は、インフルエンザや新型コロナウイルスに感染しやすいといえます。

 

舌を磨いて「舌苔」を落とせばこれもまた感染予防につながります。

口腔ケアで舌の汚れを落とせば、新型コロナウイルスの感染予防になるということもわかってきました。

新型コロナウイルスは、細胞表面のタンパク質ACE受容体にくっついて細胞に侵入します。このACE受容体は口腔粘膜にも存在していますが、特に舌の表面に多いといいます。

唾液の研究で知られる槻木恵一・神奈川歯科大学副学長は「歯と口の健康シンポジウム2020(日本歯科医師会主催)で、「舌に付く細菌の塊である舌苔(ぜったい)には、新型コロナウイルスに感染しやすくなる酵素が大量に存在する」 と話されています。

口の中が汚れていて舌苔が多い人は、新型コロナウイルスに感染しやすいということになります。逆に、口腔ケアで舌を磨いて舌苔を落とせばこれもまた感染予防につながるわけです。

新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ予防の基本は「ワクチン、マスク、手洗い」とされていますが、ここに口腔ケアを加えるとより効果は高まります。ワクチンや治療薬の効果も限定的です。

まずは、手軽にできる予防から始めてみてはいかがでしょう。

ページの先頭に戻る